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第2章 月灯りの下で

「えっ…大丈夫だった？」


「うーん、苦かったです…」


「ごめんね…ガマン出来なかった」


「謝らないで下さい。大丈夫です」


「お腹痛くならないかな…」


「矢作さん…お願いがあるんです…」


「んっ？何？」


「ギュッってしてくれませんか？」



彼は月明かりの下、紗江をギュッと抱きしめた。


ギュッと…強く…