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理想と偽装の向こう側
第26章 *番外編* 病院で…
顔が近付き、唇が重なり舌を絡めてくる。


「ん…」


声がでそうなのを必死で堪えてるのに、小田切さんは私の弱い処を舌でなぞっていく。


「……っ!」


そっと唇が離され、ホッとしながらも顔が火照ってるのが分かる。


「志信…ここ病院…」


「次、スープがいいなぁ~!」


あっ!スルーしたな!


「志のっ!ん…」


小田切さんは、一口スープを含むと口移しで私に飲ませる。


「ん…」


コクリ…スープが喉を通っていくが、味なんて分からない。 


口の端から少し溢れて、顎を一筋伝っていく。


飲み終わっても、唇は離れない。

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