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理想と偽装の向こう側
第9章 衝動と不安
6年前
「ちょっ!ヤバい!この人めっちゃ好みぃ~!!」
買い物の後、喫茶店で黎子と一息付きながら買ってきたデザイン専門誌を見ていた。
「はぁ~?香織の趣味なんて、黒王子か執事で二次元でしょ」
黎子は、いつも変わらず痛烈に言い放った。
「3Dまで、そんなんじゃないわよ!」
「どうだか。サラサラのやや長めの黒髪、燕尾服かタキシードが似合いそうな細身の長身ばかり、トキメくクセに。必須アイテムは眼鏡でしょ!」
「うっ!」
「どれ、見せて見なさいよ!」
そう言って、黎子は専門誌を取り上げ
「あんた…本当に裏切らないわよね…。絵に描いたようなって、香織のためにあるような言葉だわ」
「はい………」
デザイン専門誌のモノクロページ。
『注目の新人』という、記事だった。
簡単なプロフィールも付いている。
面長の顔に、切れ長の眼、年齢は、私より一歳年下。
サラサラの長めの前髪が、顔に掛かってる具合が、妙にトキメく。
身長も高そうだが、細身なのがわかる。
『須永嘉之』
一目惚れした人の名前。
「近々、個展するみたい」
「一人で、行きなさいよ」
「…はい…」
致し方ない、私は問い合わせ先に連絡をして、詳細を訊ねた。
「ちょっ!ヤバい!この人めっちゃ好みぃ~!!」
買い物の後、喫茶店で黎子と一息付きながら買ってきたデザイン専門誌を見ていた。
「はぁ~?香織の趣味なんて、黒王子か執事で二次元でしょ」
黎子は、いつも変わらず痛烈に言い放った。
「3Dまで、そんなんじゃないわよ!」
「どうだか。サラサラのやや長めの黒髪、燕尾服かタキシードが似合いそうな細身の長身ばかり、トキメくクセに。必須アイテムは眼鏡でしょ!」
「うっ!」
「どれ、見せて見なさいよ!」
そう言って、黎子は専門誌を取り上げ
「あんた…本当に裏切らないわよね…。絵に描いたようなって、香織のためにあるような言葉だわ」
「はい………」
デザイン専門誌のモノクロページ。
『注目の新人』という、記事だった。
簡単なプロフィールも付いている。
面長の顔に、切れ長の眼、年齢は、私より一歳年下。
サラサラの長めの前髪が、顔に掛かってる具合が、妙にトキメく。
身長も高そうだが、細身なのがわかる。
『須永嘉之』
一目惚れした人の名前。
「近々、個展するみたい」
「一人で、行きなさいよ」
「…はい…」
致し方ない、私は問い合わせ先に連絡をして、詳細を訊ねた。