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理想と偽装の向こう側
第10章 信頼と疑惑
一年半前

企画も最終段階に入っていた。


インテリア商品も出来上がってきたため、今度は宣伝段階に入る。


企画室と広報室が、打ち合わせをする機会が増える予定だ。 


ここまで、くると私の動きも落ち着いてきた。


広報にコンセプトや商品説明をするため、ミーティングが開かれるそうでプレゼン準備をする。


他に広告代理店なども関わるので緊張感は、まだ抜けない。


「渡辺さん、広報の人が来たから顔合わせしてもらえる」


「分かりました!」


ミーティングルームに移動し、私は打ち合わせに入った。


「お疲れ様です。企画の渡辺です。宜しくお願いします」


「お疲れ様です。広報の宇田川です」


「お疲れ様です。元木です~」

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