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理想と偽装の向こう側
第16章 懐古
滝島は、ニヤリと笑い


「カッケ~!信リン惚れちゃうね!」


「いちいち、ネタ挟み過ぎなんだよ!水越さんが、苦労して来たの分かったし、本当に純粋だから、これからは俺が守っていくから!」


何か恥ずかしいけど、勢い任せに言わされてるのかな?


滝島はニカッと、満面な笑顔で


「幸せにしてやりたいよな!しっかり、ヒナちゃんの泣ける場所になってやれよ~!」


え…泣ける場所?


「どうゆう意味?」


「俺の上さんもしっかりしてるからさ~中々、弱いところ見せなかったんだよね。でも、せめて自分の腕の中では、楽にさせてやりたいじゃん!」


へぇ…滝島、そんな事思ってたんだ。


「ちょっと…見直した…」


「え~!俺の評価、低くない!?」


「いや…意外に高いよ」


「うっそ~!ヒナちゃん頑張り屋さんだからさぁ~上さんとダブったんだよね…何となくな。まっ小田切なら大丈夫だと思うけど!」

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