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理想と偽装の向こう側
第18章 永久と再会
俺の目に映った、部屋の中の光景。


医療器具を片付ける看護師。


小さく頭を下げて、佇む医師。


入り口付近で、泣き崩れてるお義母さん。


そして…静かにベッドに横たわる…

光花…。


「20時43分、ご臨終です」


医師は、そう告げ看護師たちと部屋を出ていく。 


「小田切さん…」


お義母さんの声が、遠くに聞こえる。


茫然としながら、ベッドに近付き光花の顔を見る。


大きな瞳は眠ってる様に閉じられ、頬はやつれて青白かった。


「光花…起きて…」


無理なのに、無意識に声を掛けていた。


「パタン…」


ドアが閉まり音がして、お義母さんは俺たちだけにしてくれた。


「光花…」


指先で、目元を頬をなぞっていく。


「光花…朝だよ…起きてよ」


そう言ったら君は、飛び起きただろ?


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