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理想と偽装の向こう側
第18章 永久と再会
光花と具材を切ったテーブルに手紙を置いて見詰める。


我ながら情けないくらい、ドキドキする。


光花が俺に残した、『最後の言葉』


大きく深呼吸し、封筒に手をかけた。


ドクンッ…


唾を飲み込む…。


白い便箋には、光花の丸い癖字が力が入らなかったのか少し歪んでいた。


「光花…」



『志信さんへ。 

こんにちは。

いつもお仕事、お疲れ様です。

志信さんに、手紙を書くのは初めてだね。

前にしたい事を聞かれて、あの瞬間は浮かんだ事は一つだったけど、色々考えたんだ。

そうしたら、元気になって退院出来た事を想像したの。

まずは、遊園地の観覧車に乗って!

システムキッチンで、ご飯いっぱい作って!

毎朝、朝ごはんを一緒に食べて!

レンタル屋さんで、DVD借りて1日中観て!

志信さんと、いっぱいお話しして!

いっぱい笑って!

いっぱい…キスして(*´艸`)キャ

マンションは、インテリアを真っ白にしたいなぁ~とか。

でもね…志信さんと一緒に居られれば…それだけで幸せです。




光花…。

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