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理想と偽装の向こう側
第19章 罪悪感?
ここで直すの恥ずかしいな…。


それとも…
このまま押し倒したらイケルかな…って!

ちょっとやり過ぎか…。


私がモジモジ、モヤモヤしてると、小田切さんはアンニュイな表情になり


「あんまり挑発しないでよ…。一線越えたら俺きっと…」


「えっ」


言いかけて、伸ばして来た手で私の頬に触れ眼を少し伏せ…


色っぽい瞳で囁く…


「香織んを…メチャクチャにしちゃうかもよ…」


ドキュ―――ンッ!


心臓が飛び出る!


「なっ!!」


艶っぽい視線で見詰められ、ドキドキしてると…


「な~んてね!」


また一変して、悪戯っ子みたいに言った。


「へ……もぅぅ!からかって~!!」


本気じゃなく、腕を上げてぶつ振りをしたら


「香織ん!胸元!」


あ…


「わぁぁ!」


そう言われて胸元を押さえてソファーの裏に隠れて、ホックをかけ直す。


同棲してる限り、小田切さんに翻弄され続けるな、こりゃ…。


確かに『キスもセックス』も、どころでもないかも。


ガックシ…


肩を落とし、項垂れた。

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