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理想と偽装の向こう側
第19章 罪悪感?
入ったお店は、郷土料理と手打ち蕎麦が食べれるところだった。


地域によって、蕎麦とうどん派に分かれるそうだ。


運ばれてきた料理は多数の小鉢に少しずつ盛られ、色んな味が楽しめるし、量もちょうど良かった。


「女性には、食べ易い量かもね」


「そうだね!凄い美味しい~!小田切さん、チョイスが上手いよね!」


本当に気配りしてくれてるのが伝わってきて、胸がトキメイテしまう。


思わず…


「幸せ~!」


そう言って、すいとんを啜ると


「香織んの美味しそうに食べる顔、見たいからね…。」


「ぶっ!!」


すいとんを吹き出しそうになる。


「ははは!驚くところ~?」


小田切さんは、愉しそうに笑っている。


「あっ!いや!だって…」


自分の言ってる事が、どれだけ相手をドキドキさせてるか分からないのかな?


胸に手を当てて落ち着かせてると、小田切さんは煮付けに箸を付けながら


「胃…大丈夫なの?」


「へっ?」


急に話を変えてきた。

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