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理想と偽装の向こう側
第20章 さよなら
『心の準備』なんて必要ない。


小田切さんを愛していく気持ちだけで十分だ!


そして、また頬に額に顎にと自分の唇で触れていく。


「香織ん…ちょっと待って!」


「えっ…何で?」


嫌だったかな?


少し不安になると


「香織んの唇…プクプクしてて触れられると食べたくなるからさ…」


「なっ!」


カッて熱くなり、一瞬にして持ってかれる。


「だから…これ以上やるとヤバいよ」


ボムッ!!


私の脳ミソは、爆発した…
きっと…。


はっ!
でも、これくらいで爆発してたら先に進めない!


別に若くもないし、未経験な学生でもないんだから!
おばちゃん根性で、押してしまえ!


「い、いいもん!」


強気で、抱き付いて首筋に顔を埋めると


「あぁ!もう~!」

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