この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
理想と偽装の向こう側
第20章 さよなら
小田切さんのそっと優しく触れていく唇が、本当に気持ち良い。
首筋に腕や手に…
至るところに大事そうに触れてくれた。
「はぁ…」
服を脱がされる訳じゃないけど、生地通して温かさが伝わる。
小田切さんが抱き締めて触れてくれてるだけで、揺り籠の中に包まれてる様だった。
「あっ…小田切さん」
「なぁに…香織…?」
ウットリと、眼を少し開き
「気持ち…良い…」
「そう…どうして欲しい…」
どうして…?
「手…握って…」
「いいよ」
小田切さんは私の手に指を絡めて、しっかり握ってくれた。
「ふふ…嬉しい…」
「そう…他は?」
きっと私は、疲れと気持ち良さで朦朧としてたんだと思う…。
「…胸…」
「………香織…」
「ふぅ…スゥ…」
「…胸ね…」
すっかり夢の中に誘われた私は、寝言の様に言ってしまった結末がどうなったかは…
謎のままだった。
首筋に腕や手に…
至るところに大事そうに触れてくれた。
「はぁ…」
服を脱がされる訳じゃないけど、生地通して温かさが伝わる。
小田切さんが抱き締めて触れてくれてるだけで、揺り籠の中に包まれてる様だった。
「あっ…小田切さん」
「なぁに…香織…?」
ウットリと、眼を少し開き
「気持ち…良い…」
「そう…どうして欲しい…」
どうして…?
「手…握って…」
「いいよ」
小田切さんは私の手に指を絡めて、しっかり握ってくれた。
「ふふ…嬉しい…」
「そう…他は?」
きっと私は、疲れと気持ち良さで朦朧としてたんだと思う…。
「…胸…」
「………香織…」
「ふぅ…スゥ…」
「…胸ね…」
すっかり夢の中に誘われた私は、寝言の様に言ってしまった結末がどうなったかは…
謎のままだった。