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理想と偽装の向こう側
第21章 逆転
息を大きく吐いて


「そうだね…乾杯しよう」


「うん…先に頂くね…」


ごめんなさい…
あんな怒ると思わなかった。


心配させてばかりだな。


でも本当に明日で全てが終わるし、始まるんだ…。


あっ!レストラン予約忘れてた!


抜け落ちてたのは、これだぁ~!


明日でも、間に合うかな~。


◎ ◎ ◎ ◎

お風呂から上がると小田切さんが、テーブルにお酒に合いそうなモノを用意してくれてた。


「わぁ~美味しそう!」


「簡単にだけどね。俺も入ってくるから、待っててね」


「うん!」


ニッコリ返すと、小田切さんは自嘲的に微笑んだ。


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