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理想と偽装の向こう側
第22章 約束
「う~ん…」


私はデスクのパソコンと睨めっこしながら、昨晩の事を繰り返し思い返した。


小田切さんの普通過ぎる態度が、逆に引っ掛かった。


何かやらかしちゃったかな…
キスされた時点で、ヒューズ飛んじゃった感覚だったし…。


もっと激しくした方が…
若しくは激しくしちゃったかな…

光花さん、純情だっただろうし…。


細かいところまで、思い出すと鼻血出そうになるしな。


「分からない…」


「なべちゃん、さっきから百面相して面白いけど、どうかしたの?」


斜め向かいの樋口さんから、私が考え事してたのが丸見えだったようだ。


まさか、昨晩の事を反省会してましたなんて言える訳ない。


「うんちょっと、新しいアイディアを色々とね!」


「へぇ~!偉いぞっ!」


いや…寧ろ不真面目です!

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