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第9章 高校２年・一学期　

中間テストが終わった次の日曜日、
久しぶりに都合が合い、会う事になった。

ここ１か月半、
相手の顔さえも見ていない二人。

会った時の絡み合いは
当然のように濃厚になる事が予想できる。

時間を惜しむように
相手の体を貪り合う事だろう。

デート当日、ななみはいつものように
三つ編みにする。

淡いパステル調のワンピースで
薄いクリーム色の帽子を被る。

手には赤い小さな手提げ鞄。

どこから見ても清楚なお嬢さんにしか
見えなかった。