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幼馴染
第10章 2年夏休み
今日でこの長い髪ともオサラバ。

そう思うと切ない。

丁寧に念入りに髪を洗った。

家が理髪店のななみだったがバイトで
お小遣いを稼ぐようになった事を期に
近くの美容室に行くようになっていた。

翌日の朝8時に予約を取っておいた。

予約を入れたのは一週間前。

切らなかったとしても10センチほど
カットするつもりだった。

この店の店長は30代前半のお姉さんで
ななみが来るたびに
「ショートにしよう、ショートにしよう」
って誘っていた。

それはもう挨拶のようになっていた。

この日も椅子に座ると
「今日は切るんでしょ?
ベリショーにしようか?」
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