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ペットの躾けはお姉様の義務っ!!
第7章 旅行又は逃避行
甘い時間が終わっても二人は電気をつけずに暗がりの部屋で横たわっていた。
川の流れる水音まで聞こえてくる静けさだった。

岡田の腕を枕にして由香里は寝そべっていた。
激しい愛の確認の気配はまだ部屋に残り香のように漂っている。

「……ねぇ寛人、覚えてる? 保健室のこと」
「あ? そりゃまぁ……」

岡田の歯切れが悪いのはあまり思い出したくないからだ。
それは由香里に辱しめられたというではない。
経緯はさておき、あの結果今の二人があるのだからそのこと自体は今さらとやかく言うことはなかった。
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