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第11章 結婚宣言

興味本位でやってきた男達に、千尋は静かに話しだした。


あたしね、自分の弱さをよく知ってる。でも、やり方を間違えたの。

田舎者って思われたくなくて、と言って道化にもなりたくない。そんな時、ナンパされてね。

そっからあたしは間違った方向に歩み出してしまったの。

『ねぇ、あんた達、好きでもない女、抱ける？』

『まあ…ブスとか、魅力ない女は抱けないかな…』

『あたしは全然平気だったの。愛なんかいらなかったし、セックスが上手ければ付き合う、下手ならバイバイ、それだけのもんよ。』

千尋は続けた。

でもね、ある時、あたしの中にモヤモヤしたものがあることに気づいてね、それが愛情だったことに気づくまで１年近くかかっちゃったんだけど。