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ねぇ、しよっ!
第12章 結婚
何度か休憩をはさみ、千尋の実家に着いたのは、夕方の夕日がきれいなオレンジ色で、空を染める頃だった。


……………………………


『ただいまーっ!』

実に4年ぶりの帰宅。


久しぶりの母の手料理に涙がこぼれた。

『千尋?どうした、なんで泣く?』

『だって、お母さんのご飯、懐かしくて…嬉しいの…』

『やだよぉ、この子ったらぁ…』

と言うお母さんも泣いていた。

『圭一さんがね、普段通りのご飯がいい!って、何回も何回も電話くれてね。』

『え?電話って…あれ、お母さんと話してたの?』

『そう。聞かれると、恥ずかしいからね、俺もさ。』


『お母さん!あたしも、お母さんのご飯がいちばん好きっ!』

『…お父さんも、母さんの飯が…好きだ…』


『やだよぉ、お父さんまでぇ』

一同、大爆笑の食卓だった。




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