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女子大生 成宮恵理
第15章 俺、恵理の事好きだよ
恵理は一瞬言葉を失った。
〝好き〟
悠一郎の口から放たれたその言葉の矢が、恵理の胸に突き刺さった。
「ば、バカ!何言ってるの!?」
「いや本当だって、俺恵理の事好きだよ。」
悠一郎は至って真面目な顔でその言葉を繰り返す。
「あ、あのさぁ……そういうのって冗談でも言っちゃいけないと思うんだけど。」
「冗談じゃないって、本当だよ。」
「あーもぉ!止めてよそういうの。」
恵理は顔を赤くしながら、鬱陶しそうに布団の中で身体を反転させて悠一郎に背中を向けた。
悠一郎がどういうつもりでそんな事を言ってきたのかは分からないが、恵理の心は大きく掻き乱されていた。
私の気持ちも知らないで……
頭まで布団の中に潜り込んだ恵理の目に薄っすらと涙が滲む。
「どうしたんだよ、なぁ恵理ぃ、こっち向けよ。」
そう言って悠一郎が後ろから手を伸ばして恵理の肩を抱くようにして自分の方へ向かせた。
「ぇ……ぁ……」
突然悠一郎に肩を抱かれて硬直する恵理。
目の前に悠一郎の顔がきて、ドキッとする。
〝好き〟
悠一郎の口から放たれたその言葉の矢が、恵理の胸に突き刺さった。
「ば、バカ!何言ってるの!?」
「いや本当だって、俺恵理の事好きだよ。」
悠一郎は至って真面目な顔でその言葉を繰り返す。
「あ、あのさぁ……そういうのって冗談でも言っちゃいけないと思うんだけど。」
「冗談じゃないって、本当だよ。」
「あーもぉ!止めてよそういうの。」
恵理は顔を赤くしながら、鬱陶しそうに布団の中で身体を反転させて悠一郎に背中を向けた。
悠一郎がどういうつもりでそんな事を言ってきたのかは分からないが、恵理の心は大きく掻き乱されていた。
私の気持ちも知らないで……
頭まで布団の中に潜り込んだ恵理の目に薄っすらと涙が滲む。
「どうしたんだよ、なぁ恵理ぃ、こっち向けよ。」
そう言って悠一郎が後ろから手を伸ばして恵理の肩を抱くようにして自分の方へ向かせた。
「ぇ……ぁ……」
突然悠一郎に肩を抱かれて硬直する恵理。
目の前に悠一郎の顔がきて、ドキッとする。