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女子大生 成宮恵理
第25章 絶対聞こえないから大丈夫だよ
「じゃあ別にいいじゃん。好きなだけ声出せば。」
「だって……下の階の人に聞こえちゃうかも……声我慢できないもん……」
恥ずかしい。そんな感情を滲ませながら言う恵理。
しかし悠一郎は恵理の腰を再びガッチリと掴んでこう答えた。
「大丈夫だよ我慢しなくても、ほら、外凄い音だし、絶対聞えないよ。」
それを聞いて恵理は顔を横に向け窓の方を見た。
確かに、外からは凄い音が聞こえる。
ゴォオオオオオゴォオオオオオ!という風の音と、建物に打ち付けられる激しい雨の音。
部屋の窓はその暴風雨のせいでガタガタと音を立てていた。
いつの間にこんなに雨風が強くなっていたんだろう。
今まさに、台風がこの上を通過しようとしている。
これだけの音の中なら下の階にも聞こえないかもしれない。
でも絶対聞こえないという確証はない。なんせ同じ建物の中なのだから。
確か下に住んでいるのは社会人の男性だったはず。
「でも……」
「そんなの気にしなくてもいいって。それより恵理の声沢山聞かせてよ。」
「え?」
「俺、恵理の声結構好きかも。可愛いよな。」
「……悠一郎君……」
「だからもっと聞かせてよ。」
そう言って悠一郎はまた腰を動かし始めた。
「ああ……あっあっんっあんっハァ…あっあっ……」
声が好きだなんて、ストレートにそんな事を言われると恥ずかしいけど、凄く嬉しい。
私も悠一郎君の声が好き。
もっと聞きたいし、もっと聞いてもらいたい。
もっと悠一郎君を感じたいし、悠一郎君にも私を感じてもらいたい。
そう思い始めたら、自然と我慢することはなくなっていた。
感じるままに喘いで、悠一郎とのセックスに没頭した。