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あなたとふたり
第12章 確認しないと不安
「俺、凄く…
女々しいかも知れないけど…
言葉が欲しいんだ。
俺だって
確認しないと不安なんだぜ?」
「うん。」
「玲奈が好き?」
「………うん。」
「康太が好き?」
「………うん。」
「なら…
俺は?」
「………好き…よ。」
優ちゃんはポンっと私の頭を撫でた。
「…ありがとう」
そう、少し震えた声でそう言った…。
私だって同じ。
いつか優ちゃんがその『好き』を
私に言ってくれなくなると思うと怖い。
私はずるくて臆病者。
「優ちゃん
私が好き?」
私だって怖いのよ。
「…愛してるよ」
「なんて…ガキには早いか…」
「…遥香?」
温かい涙が私の頬を伝う。
溢れて、溢れて
止めることができなくなっていた。
神様…
この関係
崩しても大丈夫ですか?
私幸せになりますか?
「優ちゃん…
大好き…」
私だって確認しないと
不安になる。
優ちゃん
あなたは
私のこと好き?って。
大好きと言った途端
優ちゃんは顔を真っ赤にして
顔を覆い、床に突っ伏していた。