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あなたとふたり
第17章 すれ違う2人。繋がる2人。
ーーーっ!!
「ちょっと…っ!」
私の静止を無視し康太は続けた。
「言っただろ。
大切なもの一つ、
そばに置いておけないなら
俺がもらってやるって。
それが今なんじゃないの?」
電話の向こう側の優ちゃんは
ひどく怒っているようだった。
「…で、お前どこにいんの?」
その言葉に優ちゃんはとても静かになってしまった。
私は無意識に康太の携帯電話からもれる
優ちゃんの声に耳を澄ましていた。
『自分の家だよ。』
「三時間もお姫様を放置して
今更なんだよ?
で、玲奈は?」
『一緒にいる…』
確かにそう言った。
確かにそう聞こえた。
優ちゃんの部屋に…
玲奈と2人。
私もまだ入ったことないのにね…。
「ちょっと…っ!」
私の静止を無視し康太は続けた。
「言っただろ。
大切なもの一つ、
そばに置いておけないなら
俺がもらってやるって。
それが今なんじゃないの?」
電話の向こう側の優ちゃんは
ひどく怒っているようだった。
「…で、お前どこにいんの?」
その言葉に優ちゃんはとても静かになってしまった。
私は無意識に康太の携帯電話からもれる
優ちゃんの声に耳を澄ましていた。
『自分の家だよ。』
「三時間もお姫様を放置して
今更なんだよ?
で、玲奈は?」
『一緒にいる…』
確かにそう言った。
確かにそう聞こえた。
優ちゃんの部屋に…
玲奈と2人。
私もまだ入ったことないのにね…。