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あなたとふたり
第17章 すれ違う2人。繋がる2人。
「どうする?大学行く?」
私は起き上がり、康太の横に座る。
康太はゆっくりと私の手を
強く握ってくれた。
私もその手に力を入れる。
「…うん。優ちゃん、怒ってたから…」
康太は何も言わず手を離し
そばにあったTシャツに袖を通す。
「遥香、一度帰るだろ?
俺も一緒に行くから…」
そう言って身支度を淡々と行う。
その姿を私はボーッと見ていた。
私達は康太の家を一緒に出た。
康太が先に歩き、玄関の門をあけようとしていた。
そこで、康太の歩みが止まり
驚いた私は康太の背中に激突した。
「…っいた。…?」
康太の背中にから
ゆっくりと顔を出すと
そこには優ちゃんが立っていた。
「…朝まで一緒だったんだな…」
優ちゃんの顔はとても苦しそうだった。