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あなたとふたり
第17章 すれ違う2人。繋がる2人。
けれど、康太はキス以上はしてこなった。

私自身、安心してしまった自分がいた。




頷いておきながら…

決心はついてなかった。




横で康太がため息をつく。

「やっぱストーカー…。」


いつの間にかサイレントにした康太の
携帯電話はLEDランプがパカパカと
点滅していた。




「…ったく。なんだよ。」



康太は不機嫌そうに電話にでた。




『ーっなんで大学に来てねぇんだよ!!!』


その声はひどく怒っている。


「うるさいよ。寝てたんだよ。」


『はぁ!?寝てた!?

もう10時だぞ!?


何やってんだよ!』


「…昨日…行った通りだよ…



…遥香は


俺がもらった」




『お前…今すぐ出てこい。』



「お前は昨日、迎えに来なかっただろ?

それが答えだろう。」



ズキッと私の胸も痛む。


『……玲奈がいただろ。』



「なら玲奈と付き合うことだな。じゃっ。」


そう言って康太は電話を切ってしまった。
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