この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あなたとふたり
第18章 あの日の出来事
俺は一睡も出来なかった。
遥香にも康太にも幾度となく電話をしたが
二人とも出てはくれなかった…
何をしているのか…
俺の嫉妬心がフツフツと湧き上がっていた。
重い足取りで大学へと向かう。
きっと遥香が来ていると思ったいた。
会ったらすぐに抱きしめたい。
謝りたかった…。
なのに、探せど探せど…
二人の姿は見当たらなかった。
尊もおらず梨花に聞いたら
風邪だと言っていた…
梨花も遥香と連絡がつかないと焦っていた。
誰と…どこにいるかはわかっていた…
俺は重い足取りをさらに引きずり
あいつの家へと向かった。
途中電話をかけると
康太が気だるそうに電話に出た。
いかにも寝起きの声で…
俺は足早に目的地へと向かう。
取られてしまう前に…
離れてしまう前に…