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第19章 繋がる真実

「康太っっ！」


「…………。」


いつも強気の優ちゃんが
何も言わず俯いている。

それだけで…
玲奈と何かあったと言う事が
『事実』だと突きつけられているかのようだった。



「お前っ！いつまで遥香を傷つけるんだよ！

優を信じて震える遥香を
何でお前はっ…


裏切れるんだよっ！」




「…ゴメン…遥香…」



不思議にも涙は出てこなかった。

優しい…優しすぎる優ちゃん。


ねぇ？知ってるよ。
優ちゃん…。



「…知ってる」



二人が私を見た。



「…私も康太に甘えた。


抱きしめてもらった…



玲奈も同じ…



そして、優ちゃんも


康太と同じでしょ？







大丈夫よ。私。」




私が笑うと
優ちゃんは綺麗な瞳から

より一層、綺麗な涙を流した。



「遥香…ゴメン…」


何度も、何度も

優ちゃんは私に謝っていた。