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あなたとふたり
第20章 このまま永遠に。
「…人違い…かな」
私は康太に笑いかけた。
けど、康太は真剣そのもので…
「あれは優だったろ?
遥香が、見間違えるわけないだろ…」
「…元気そうでよかった。
会えてよかっ…た…。」
「出ようか…遥香。
送ってく。」
いつもの道を、いつものように帰るだけ。
なのに今日の家までの道は
とても遠かった。
「……遥香?
辛くない?
俺の家くる?」
「大丈夫よ。
なんてことない」
そして、私の家の前で康太と別れた。
また明日になれば
いつもの日々が戻ってくると信じて…