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あなたとふたり
第21章 俺だけ見てろ

私の頭を撫で
髪の毛に顔を埋め
ギュッと抱きしめる力を強めた。
「…康太?」
「俺だけ見とけよ…」
「……うん。」
「優を思い出すなよ…」
「………………」
「優のところに戻るなよ」
「………………」
康太…?
優ちゃんが戻ってくるわけないよ…
大丈夫だよ。
もう康太のものだから…。
二人で過ごすクリスマス…。
私たちは何度も何度も求めあった。
お互いの不安や寂しさを消すかのように。
康太は何度も
私の名前を呼び
「好き」
「愛してる」
と繰り返す。
その度に反応する体が
私も康太が好きなんだと実感させられた。

