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あなたとふたり
第23章 タイムスリップ

私達はもうすっかり暗くなった
街中を腕を組んで歩いていた。


まだ周りの街路樹は
イルミネーションで明るく照らされ
他の恋人達も楽しそうに笑っている。



本当に目立つ程キレイな顔の優ちゃんは
すれ違う女性同士で歩く人たちから
チラチラと見られていた。


大人になった優ちゃんは

細身のデニムを綺麗に履きこなしていた。


もともと首に巻いてた
茶色のマフラーは今は私の首に
巻かれている。





「ねぇ?何食べるの?」


「教えない」


「さっきから、そればっかり!」



恋人たちが当たり前にする会話も
私にはもう胸が踊るほど嬉しかった。



しばらく歩くと

とても、お洒落なパスタ屋さんについた。

小さな店で隠れ家なのかと思うほど
道路側に面しているのに
存在感を消していた。

けれど、そのお店の存在に気付くと
その魅力は外側に広がっている。




「うわー・・きれー…」


中は白を基調とされ
とても店内は明るい。


天井には小さなシャンデリアが
光り輝いていた。

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