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あなたとふたり
第26章 男同士の約束
そのあと、アカリは
俺の家に来た。
「あなたが会いに来いよって言ったんでしょ?」
と赤い口を少し上げた。
「嘘よ。ヒールを取りに来たのよ。」
フフッと口元に手を当てて笑うアカリは
どこからどう見ても美人だった。
「優。物にしなさいよ。
あんたのたった一つの宝物」
俺の頬に手を当てて
またフフッと笑った。
そしてアカリはヒールを手にして
俺の家を後にした。
いつか必ず迎えに行くよ。
あいつが俺との約束を守って
遥香の側にいたように…
俺もあいつとの約束を守らなければいけない。