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あなたとふたり
第27章 月日が経っても変わらない
「あぁ!終わった!」



時刻は21時。



「まじで加藤。許さん!」

香織が横で加藤部長の悪口をグチグチ言っている。




「遥香っ!行くわよ!」



「おうっ!」






私たちは急いで

常連の居酒屋へと足を運んだ。





二人でビールジョッキを持って
乾杯をすると、一杯目はあっという間に飲み干した。






「女じゃねぇーな…」



後ろから声がし
振り向くと、ネクタイを緩めている康太がいた。




「あんた、遅いわー」


「こっちも残業だよ。
いつまでも遥香の子守ができるか!」



「あー♡永井君♡呼んだの?
教えてよねっ!」



香織は康太のファンのようで目の色をいつも変える。



ネクタイを全てとると
私の首へスルッとかけた。


そして、隣へドカっと座る。


「私は犬じゃないわよ。」


「すいませーん。ビール三杯!」




社会人になって康太とは
本当の幼馴染みになれた気がする。

相談もするしアドバイスをするときもある。


お互い…恋愛の話はしないけど。
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