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あなたとふたり
第27章 月日が経っても変わらない
「だーかーらー!あの加藤がいつも
遥香をいじめるのよ!」


酔いが回ってきた香織は机を叩きながら
康太へ文句を言っている。


「遥香っ!お前が仕事できないからだろ!」


「はぁ!?ちゃんとしてます!
康太とは違います!」




「羨ましいなぁ。遥香と康太君…」



ボソッとつぶやく香織に二人は黙ってしまった。




「だってずっと幼馴染みなんでしょ?
こんな関係あんまりないよ?

康太君いい男だし♡」




「腐ってんのよ。もう。
いい男なのは外面だけよ!」


「はぁ!?お前、どの口が言ってんだよ!

お前だって昔は俺に惚れてただろ!?」



「……………。」



シーンと静まり返った空気に堪らず


「昔の話でしよ。」と言って

焼き鳥を頬張った。




「ふーん。」と香織はニヤニヤと笑っていた。



「で?今はお互いフリーなんでしょ?」


「だよ。俺は女は必要ない。」


「かっこいい事いう〜!」



「アホか。そう言う遥香ももう干物だよな。
5年以上彼氏いないんだぜ!」


ケラケラと笑う康太の脇腹を肘でど突いた。
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