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あなたとふたり
第28章 その手を離すな
「は…矢野さん…」
「はっ…いっ!」
突然のことで声が上擦ってしまった。
みんなの視線が痛いほど、私に集まる。
「明日、本社と支社で報告会がある。
それで…会議の資料があと少しいるんだけど…
昨年度の行動報告会の資料がパソコンの中にはなくて
あんた、この前資料室に居たから…
詳しいなら教えてもらえる?」
「あっ…わかりました。
すぐにお調べします…」
何だ…そんな事と思いながらも私は
資料室へと向かった。
その隣で香織が
「私もお手伝いしましょうか?」と声を
かけていたけれど…
怖いくらいの営業スマイルで
「ありがとう。もうないから
君は仕事に戻って。ごめんね」
と断っていた。
あーぁ。あんな、笑顔向ければ…
案の定、香織の目はハートになって
もうメロメロだった。
私はヒールをカツカツ言わせ
資料室に向かう。
「はっ…いっ!」
突然のことで声が上擦ってしまった。
みんなの視線が痛いほど、私に集まる。
「明日、本社と支社で報告会がある。
それで…会議の資料があと少しいるんだけど…
昨年度の行動報告会の資料がパソコンの中にはなくて
あんた、この前資料室に居たから…
詳しいなら教えてもらえる?」
「あっ…わかりました。
すぐにお調べします…」
何だ…そんな事と思いながらも私は
資料室へと向かった。
その隣で香織が
「私もお手伝いしましょうか?」と声を
かけていたけれど…
怖いくらいの営業スマイルで
「ありがとう。もうないから
君は仕事に戻って。ごめんね」
と断っていた。
あーぁ。あんな、笑顔向ければ…
案の定、香織の目はハートになって
もうメロメロだった。
私はヒールをカツカツ言わせ
資料室に向かう。