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あなたとふたり
第28章 その手を離すな
「で…お前らもうそうなったわけ?」
「えっ!?」
「結婚…するのかよ?」
「結婚!?康太っ!?まだそんな!」
慌てる私の横で冷静に優ちゃんは続けた。
「まだ。そんなの決めてない。
5年待たせた。その穴埋めが先だ。
お前にも恩がある。
そんなすぐすぐ決めれるか。」
大人になった優ちゃんは
私よりも遥かに大人になった。
「まぁ、だろうな。
遥香だって5年待たされて
ずっと優が好きだって保障ねぇぞ?」
優ちゃんがこちらを向く。
「いや…その…」
私が困っていると康太は
堪らず笑い出した。
「悪りぃ。優。安心しろ。
悪い虫がつかないように5年間俺が守った。
指一本触れされせてねぇよ。
俺以外はな。」
「はぁ!?」
「もうっ!康太は一言余計なの!
嘘だよ!?優ちゃん!」
「優。
もうその手を離すなよ。」
康太の真剣な顔に
優ちゃんの表情も真剣なものに変わり
強く頷いた。
「当たり前だよ。」
「えっ!?」
「結婚…するのかよ?」
「結婚!?康太っ!?まだそんな!」
慌てる私の横で冷静に優ちゃんは続けた。
「まだ。そんなの決めてない。
5年待たせた。その穴埋めが先だ。
お前にも恩がある。
そんなすぐすぐ決めれるか。」
大人になった優ちゃんは
私よりも遥かに大人になった。
「まぁ、だろうな。
遥香だって5年待たされて
ずっと優が好きだって保障ねぇぞ?」
優ちゃんがこちらを向く。
「いや…その…」
私が困っていると康太は
堪らず笑い出した。
「悪りぃ。優。安心しろ。
悪い虫がつかないように5年間俺が守った。
指一本触れされせてねぇよ。
俺以外はな。」
「はぁ!?」
「もうっ!康太は一言余計なの!
嘘だよ!?優ちゃん!」
「優。
もうその手を離すなよ。」
康太の真剣な顔に
優ちゃんの表情も真剣なものに変わり
強く頷いた。
「当たり前だよ。」