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あなたとふたり
第4章 男女の友情
「はぁぁ〜!!!?」
教室に玲奈の声が響く。
「ちょっっっと!声が大きい!」
あまりの声に驚き私はれなの口を塞ぐ。
優ちゃんに抱きしめられた日から
一週間程経った。
玲奈に言わないつもりだったけれど
あの日から優ちゃんは
さりげなく私を避ける。
悩んだ末に玲奈に言うことにした。
「……だから言ったじゃない。
優だって男だって。」
玲奈は優の椅子に座って
その机をバシバシと叩いている。
「優ちゃんは…友達だもん…」
…そう思ってたんだけど…。
「バカね。男と女に友情なんて、ありえないのよ」
玲奈は冷たく言い放った。
「っ!あるよ。
私と優ちゃんは…っ!」
そう言いかけた時
玲奈の後ろに人が立つ。
「邪魔なんだけど。」
優ちゃんだ。
「あら。優。もう帰って来たの?」
「悪りぃかよ。どけ。」
そう言うと優ちゃんは玲奈が座っている椅子を
ガンッと、蹴飛ばした。
それに玲奈はギャーギャー言っている。
2人は美男美女でとてもお似合いだ。
凄く仲も良い。
その光景が面白くて
笑っていると
玲奈も優ちゃんもこっちを見て
「笑うなっ!」と、私を睨んだ。