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あなたとふたり
第4章 男女の友情
玲奈が文句を言いながらも
自分の席へと帰って行った。
「なんだよ。あのサルっ!」
「サル?」
「あぁ。玲奈ザル」
優ちゃんはハハッと笑った。
あれーー?普通だ。
この一週間、隣に座っていても
話しかけても来なくて優ちゃんは
ただ、ただ黒板を見ていただけだった。
それが今はとても普通。
「なぁ。」
「んー?」
「今日、遥香借りていい?」
「いいよ。」
あの日から1度も一緒に帰っていない。
優ちゃんは玲奈と帰る私に
『玲奈とふたりで帰るの?』とも
聞かなくなっていた。
なんだか優ちゃんと帰れる事が
とても嬉しかった。
……………………………………………
全ての授業が終わる。
私と優ちゃんは並んで
校舎の中を歩き、玄関を目指す。
「なぁ。今日時間ある?」
下駄箱で靴に履き替えてると、
不意に声をかけられる。
「あるけど…どっかいくの?」
そう言ったけれど、優ちゃんは無言だった。
私はそんな優ちゃんの後をついていく様にして歩いた。
自分の席へと帰って行った。
「なんだよ。あのサルっ!」
「サル?」
「あぁ。玲奈ザル」
優ちゃんはハハッと笑った。
あれーー?普通だ。
この一週間、隣に座っていても
話しかけても来なくて優ちゃんは
ただ、ただ黒板を見ていただけだった。
それが今はとても普通。
「なぁ。」
「んー?」
「今日、遥香借りていい?」
「いいよ。」
あの日から1度も一緒に帰っていない。
優ちゃんは玲奈と帰る私に
『玲奈とふたりで帰るの?』とも
聞かなくなっていた。
なんだか優ちゃんと帰れる事が
とても嬉しかった。
……………………………………………
全ての授業が終わる。
私と優ちゃんは並んで
校舎の中を歩き、玄関を目指す。
「なぁ。今日時間ある?」
下駄箱で靴に履き替えてると、
不意に声をかけられる。
「あるけど…どっかいくの?」
そう言ったけれど、優ちゃんは無言だった。
私はそんな優ちゃんの後をついていく様にして歩いた。