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あなたとふたり
第30章 アカリ
そのまま優ちゃんはソファーに
私を押し倒した。


上半身裸の色気爆発の優ちゃんが
上へとのしかかる。





「ちょっ…優ちゃん!待って!」



「…何で?」



「心の準備が…」



「処女がお前は…」



「お願い…待って」



ハァーっと大きく溜息をつき
優ちゃんは私から離れる。



「お前…俺が本当に好きなのかよ?!」



「…好きよ…」




「だったら何なんだよ!」





「見たのよ!優ちゃんが…


他の女の人といるところっ!」





優ちゃんの動きは一瞬にして止まった。




「見たって…」



「会社の前のレストラン…みたの。」



「アレは…その…」



「誰?」




「言えない。」



「なんで!?」


「まだ言えないんだ…」



ムカつく!
ムカつく!!
ムカつく!!!


「もういい!
優ちゃんなんてあの美人のところに
言っちゃえ!!」



私は自分の鞄をとり
一目散に部屋を後にした。
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