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あなたとふたり
第6章 遥か遠くの君
あれは二年半程前。
桜が一面に咲く校門の前で俺は立ち止まった。
今日から入学する高校。
ーー行く気にならねぇな。
同じ新入学生と思われる奴らが
楽しそうに体育館へと移動していた。
俺は体育館へは行かず
来た道を引き返した。
高校という所に俺は別に
何の期待もしていない。
しばらく歩くと
中学の時からサボる場所の一つである河川敷に
足を運んでいた。
芝生に寝転び
春の陽気という言葉がピッタリな空を眺めていた。
「めんどくさ…」
ポカポカとした日差しを浴びて
俺はいつの間にか眠っていたようだった。
向こうの方から同じ制服の奴らが
歩いてくるのがチラホラ見えた。
ーー終わったのか。
学校が終わったことを確認し
俺はその場を立った。
河川敷の上の道へ目をやると
2人の女子が歩いていた。
1人はとても美人で長いストレートの黒髪が
印象的だった。
制服もオシャレに着こなしていて
『男受けする』って感じだった。
その横でなんだかしょんぼりとしている女子。
同じくらい黒髪だがオシャレには見えない。
肩で髪がピョンピョン跳ねていて
まだ中学生って感じだった。
制服のスカートも校則通り。
「……ださっ。」
それが第一印象だった。
桜が一面に咲く校門の前で俺は立ち止まった。
今日から入学する高校。
ーー行く気にならねぇな。
同じ新入学生と思われる奴らが
楽しそうに体育館へと移動していた。
俺は体育館へは行かず
来た道を引き返した。
高校という所に俺は別に
何の期待もしていない。
しばらく歩くと
中学の時からサボる場所の一つである河川敷に
足を運んでいた。
芝生に寝転び
春の陽気という言葉がピッタリな空を眺めていた。
「めんどくさ…」
ポカポカとした日差しを浴びて
俺はいつの間にか眠っていたようだった。
向こうの方から同じ制服の奴らが
歩いてくるのがチラホラ見えた。
ーー終わったのか。
学校が終わったことを確認し
俺はその場を立った。
河川敷の上の道へ目をやると
2人の女子が歩いていた。
1人はとても美人で長いストレートの黒髪が
印象的だった。
制服もオシャレに着こなしていて
『男受けする』って感じだった。
その横でなんだかしょんぼりとしている女子。
同じくらい黒髪だがオシャレには見えない。
肩で髪がピョンピョン跳ねていて
まだ中学生って感じだった。
制服のスカートも校則通り。
「……ださっ。」
それが第一印象だった。