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あなたとふたり
第8章 手を伸ばせばそこにいる
あれから優ちゃんとは、口を聞かなくなった。
もう、12月も半ばだ。
1月のセンター試験に向け誰しもが
追い込みをかけていた。
あの日の次の日、
私の目は誰がみても腫れていた。
「どうしたの!?」
玲奈が声をかけてくる。
「泣いた。以上。」
「以上ってあんたっっ!
なんで!?」
「可愛い顔した王子様は
実は狼で、お姫様を食べてしまったから。」
「…何の物語よ。
頭も、おかしくなったわけ?」
「おかしくなった方が楽だった…。」
それ以上は玲奈も聞いてこなかった。
誰にも話せないまま2ヶ月が経とうとしていた。
康太も玲奈も
口を聞かなくなった私達をみて
何かあったな…とは思ってるようだった。
もう、12月も半ばだ。
1月のセンター試験に向け誰しもが
追い込みをかけていた。
あの日の次の日、
私の目は誰がみても腫れていた。
「どうしたの!?」
玲奈が声をかけてくる。
「泣いた。以上。」
「以上ってあんたっっ!
なんで!?」
「可愛い顔した王子様は
実は狼で、お姫様を食べてしまったから。」
「…何の物語よ。
頭も、おかしくなったわけ?」
「おかしくなった方が楽だった…。」
それ以上は玲奈も聞いてこなかった。
誰にも話せないまま2ヶ月が経とうとしていた。
康太も玲奈も
口を聞かなくなった私達をみて
何かあったな…とは思ってるようだった。