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あなたとふたり
第9章 空白の2ヶ月
「ーーーっやだ!」



遥香から拒否の言葉を聞いてから

俺の世界は真っ暗闇だった。



昨日まで隣にいた遥香が…
また遠くなった。


「…何やってんだよ。俺。」


「こんなだから康太に勝てないんだろうな…」



遥香に目撃されたあの日…


俺は優梨に呼び出された部室に来ていた。


「何だよ。呼び出して」

「優ちゃん。久しぶりに抱いてよ。」

「悪いけど…間に合ってる。

お前も康太がいるだろ。」


「康太君、してくれないよ。

キスもまだ。」


「はっ。ウブだねー。康太。
童貞なんじゃねぇーの?」


「で?その欲求を昔の男で満たそうとしてんの?」


「…違う。私は優ちゃんが…」


「俺らは終わった。

お前の彼氏は康太だ。」



俺は部室から出ようとした。

「言っちゃうよ。」


その言葉に足を止めた。

「優ちゃんが2年生の時に、私と何をしてたか…

遥香先輩に言っちゃうよ。」


「はぁ?言ってどうなんの?
過去だろ。」

「優ちゃんにとっては過去。
遥香先輩にとっては違うよ。

遥香先輩みたいな真面目な人が

私はセックスフレンドなんですなんて聞いたら


どう思うと思うの?」


「ーーっおい。」


「好きなの…優ちゃん。」


優梨は俺の背中に抱きついてきた。
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