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金の月銀の月
第6章 break with my past
帰りのドライブはお互いに無言だった。
しかし、繋いだ手は離さなかった。

途中、コンビニに寄りコーヒーを買い、
ふとスマホを見ると知らない番号からの電話の着信があった。
何度かかかっていて、伝言が入っていた。

「誰かしら…」

留守番電話を聞くと
夫が事故を起こしたと、警察からだった。

折り返し電話を急いで入れ、運ばれた病院を聞いた。

隣で様子を聞いていた一真は病院にそのまま車を走らせてくれた。

病院に着くと、美枝子の荷物は明日に届けると言い、美枝子を病院で降ろした。

「一真さん、ありがとう。」

「大変だけど頑張って。」

「ごめんなさい。。」

美枝子は一真に申し訳なく、謝った。

一真は、美枝子の手を握り
「馬鹿だなぁ。謝るなよ…」

美枝子を置き、病院から車を走らせた。


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