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金の月銀の月
第6章 break with my past
三人は喫茶店を出た。

警察には通報はしていない。
それでいいのか分からないけれど
美枝子は璃子の事を守りたかったのだ。

この次に何かされたら容赦なく警察に通報しようと思ったのだ。


「リィごめんね。ママ…ママが悪かったわ。リィを巻きコンじゃって。」

璃子は泣きじゃくっていた。
大人の世界の怖さを目の当たりにし
まだまだ子供でいたいと思ったのだった。


「親は自分の命より子供が大切なんだよ。自分に余裕がなくなって、目を離してしまう事もあるけれど、やっぱり大切なんだよ。。」

山田はしみじみと言った。

「なぁ、美枝子さん!」

「え…ええ…ありがとう。山田さん。」
山田に支えられながら駐車場まで歩いていた。

そして山田の車で、マンションまで戻ったのだった。


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