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金の月銀の月
第6章 break with my past
一真に叩かれた痕も消え
緊急経口避妊薬の副作用もなくなり
美枝子は自宅へと歩いた。
途中、一真の喫茶店の前を通ったが
店は何事も無かったように営業していた。
やはりまだ好きなんだろうか…
一真に会いたくなっていた。
それでも我慢し、美枝子は自宅に向かった。
自宅の玄関のチャイムを鳴らした。
自分の家のチャイムを鳴らすなんて、変な感じがした。
「開いてる」
雅之の声がインターホンからした。
美枝子は玄関を開け、中に入った。
玄関には靴が乱雑にいくつも出されていた。
美枝子は、靴を並べた。
雅之の靴は磨かれていなく、埃がかぶっていた。
そして、リビングに行くと、
雅之はカーテンも開けずに、ソファに座りテレビを見ていた。
リビングには衣類やバスタオルが散らかっていた。
美枝子はひとつひとつ拾い椅子にかけた。
洗濯もされていないようだった。
美枝子は雅之に
「彼女は?」
と尋ねると
「今日は買い物に出掛けてる」
そう答えた。
「養育費はちゃんと入れて下さいね。あとは、璃子のお父さんだという事を忘れないで。たまには会ってね。」
そう言いながらバッグから印鑑を取り出そうとした。
「離婚はしない。」
咄嗟の雅之の言葉に美枝子は聞き間違いだと思い聞き返した。
「え?」
「離婚はしない。だから夫婦だ。」
「え?どうして?」
雅之は立ち上がり、美枝子に近付いた。
緊急経口避妊薬の副作用もなくなり
美枝子は自宅へと歩いた。
途中、一真の喫茶店の前を通ったが
店は何事も無かったように営業していた。
やはりまだ好きなんだろうか…
一真に会いたくなっていた。
それでも我慢し、美枝子は自宅に向かった。
自宅の玄関のチャイムを鳴らした。
自分の家のチャイムを鳴らすなんて、変な感じがした。
「開いてる」
雅之の声がインターホンからした。
美枝子は玄関を開け、中に入った。
玄関には靴が乱雑にいくつも出されていた。
美枝子は、靴を並べた。
雅之の靴は磨かれていなく、埃がかぶっていた。
そして、リビングに行くと、
雅之はカーテンも開けずに、ソファに座りテレビを見ていた。
リビングには衣類やバスタオルが散らかっていた。
美枝子はひとつひとつ拾い椅子にかけた。
洗濯もされていないようだった。
美枝子は雅之に
「彼女は?」
と尋ねると
「今日は買い物に出掛けてる」
そう答えた。
「養育費はちゃんと入れて下さいね。あとは、璃子のお父さんだという事を忘れないで。たまには会ってね。」
そう言いながらバッグから印鑑を取り出そうとした。
「離婚はしない。」
咄嗟の雅之の言葉に美枝子は聞き間違いだと思い聞き返した。
「え?」
「離婚はしない。だから夫婦だ。」
「え?どうして?」
雅之は立ち上がり、美枝子に近付いた。