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金の月銀の月
第7章 Live in the present
身体の奥深くで一真を感じながら、美枝子は二度と一真から離れたく無いと感じていた。

恐ろしく感じた時も憎く感じた時もあったが
矢張り一真とセックスがしたい。

一真そのものが欲しくて堪らなかったのだ。

一真に抱きかかえられながら、一真に突かれ、
山田の事も想っていた。

「山田さんからも離れたく無い。」
山田の優しい温かい心と身体とセックスは
美枝子には癒しになっていた。


一真に抱かれ、山田を想う…


余計に気持ちが高ぶり深く強く感じていた。


「一真さん…ああ、愛してる…あなたを…」

美枝子は、一真を力一杯抱き締めると

「あ…イッちゃうわ…ああ…アウッ!ハァン。。」

美枝子は全身で感じていた。

イク美枝子を見つめながら、一真も堪えられなかった。

「美枝子さんが、可愛すぎて…ああ、愛してる。」

一真はそのまま爆発させた。

暫く美枝子を抱き締め、ゆっくりと美枝子を下ろした。


ドアをノックする音がした。
美枝子と一真は顔を見合わせキスをし、
美枝子はトイレに急ぎ、一真は自分のペニスを
布巾で拭き、厨房。のゴミ箱に投げた。

急いでズボンを履き、ドアを開けた。

一真の恋人の遥だった。
仕事帰りに遥は毎日店に寄っていたのだった。

美枝子はトイレから出ると
遥に情事があった事を知らせるかのように、
一真をわざと熱い眼差しで見つめた。

ドアの外まで見送る一真に、
つけたばかりの口紅をつけた唇を一真の唇から少し外して付けた。
そして、今しがた香水をつけた手首を一真の首筋に回し、匂いをつけた。


そして、振り向かずに家に向かった。

「まだあの女性と付き合っていたんだ。」
哀しく寂しい気持ちでいっぱいだった。

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