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金の月銀の月
第2章 Afternoon tea
喫茶店の天窓から
金色の月が二人を照らしていた。

美枝子は一真に手を触れられて
頭痛がしそうなくらいに感じていた。

他の部位も感じたいのに
指先だけこんなに感じてしまう。
我慢の限界を超えようとしているのか…


美枝子は気が遠くなりかけると

「美枝子さん?大丈夫ですか?」

一真は美枝子の指から口を離した。

「あ…は…はい。。大丈夫です。ポーッとしてしまって…」


美枝子は我に返り時計を見た。

「あ…もう帰らないとだわ…」

美枝子は慌てて立ち上がると
一真は美枝子を後ろから抱き締めて

「.また…来てくれますか?」
と、耳元で囁いた。

美枝子が頷くと
一真は美枝子の耳を甘噛みした。

「ハッフッン。。」
急な事に美枝子は変な声が出てしまった。

一真はドアを開け
美枝子が自転車に乗り帰るのを見送った。


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