この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
金の月銀の月
第7章 Live in the present
山田はマンションの最上階に住んでいた。
あまり生活感の無い部屋だった。
リビングの窓からは夜景が広がっていた。
「たろーさん、凄いお部屋に住んでいるのね!」
璃子は窓の外の夜景を見ながら言った。
「この街が見渡せるからここにしたんだよ。」
「小さな部屋に住んでいたのかと思ったわ。」
「ははは。イメージじゃなかったかな?」
「お部屋綺麗だし…」
「週に一度お掃除を頼んでるんだ。寝に帰るだけだし…」
「ママは…ママはたろーさんのお部屋に来た事あるの?」
「美枝子さん?無いよ。どうして?」
「ううん。」
リビングのボードの上には山田と女性と若い男の人の写真が飾ってあった。
「これは…?」
「死んだ妻と息子だよ。」
「え?死んじゃったの?二人とも?」
璃子は一人ぼっちの山田が可哀相に思えた。
「たろーさん、寂しく無い?」
「ん〜寂しく無いと言えば嘘になるな。でも今は璃子ちゃんと居るから寂しく無いよ。」
山田は璃子を見て笑った。
「璃子ちゃん、俺のベッドに寝て。」
「たろーさんは?」
「このソファで寝るさ。いつも大体ここで寝てしまうんだ。」
山田はコンビニで買ってきたジュースをグラスに注いだ。
「たろーさんっ」
璃子は山田に抱きついた。
「どうした?璃子ちゃん?」
「私…たろーさんが好き。好きなの。」
「え?」
璃子は山田の唇に自分の唇をつけた。
あまり生活感の無い部屋だった。
リビングの窓からは夜景が広がっていた。
「たろーさん、凄いお部屋に住んでいるのね!」
璃子は窓の外の夜景を見ながら言った。
「この街が見渡せるからここにしたんだよ。」
「小さな部屋に住んでいたのかと思ったわ。」
「ははは。イメージじゃなかったかな?」
「お部屋綺麗だし…」
「週に一度お掃除を頼んでるんだ。寝に帰るだけだし…」
「ママは…ママはたろーさんのお部屋に来た事あるの?」
「美枝子さん?無いよ。どうして?」
「ううん。」
リビングのボードの上には山田と女性と若い男の人の写真が飾ってあった。
「これは…?」
「死んだ妻と息子だよ。」
「え?死んじゃったの?二人とも?」
璃子は一人ぼっちの山田が可哀相に思えた。
「たろーさん、寂しく無い?」
「ん〜寂しく無いと言えば嘘になるな。でも今は璃子ちゃんと居るから寂しく無いよ。」
山田は璃子を見て笑った。
「璃子ちゃん、俺のベッドに寝て。」
「たろーさんは?」
「このソファで寝るさ。いつも大体ここで寝てしまうんだ。」
山田はコンビニで買ってきたジュースをグラスに注いだ。
「たろーさんっ」
璃子は山田に抱きついた。
「どうした?璃子ちゃん?」
「私…たろーさんが好き。好きなの。」
「え?」
璃子は山田の唇に自分の唇をつけた。