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金の月銀の月
第8章 Tomorro is another day
「ママは…死んだ…昨日、事故に…」
「轢かれたの?」
「いや…助手席に…乗っていた…らしい」
「助手席?え?誰の?」
「パパの知らない人だ。なんでその人の車に乗っていたのか…」
「え?どこで?誰と?ちゃんとして、パパ!」
「夜景が見えるあの、丘の上から車で落ちたんだ。ん…山…山田…太郎?とかいう人と…」
「え?山田?太郎?その人は?その人は無事なの?」
「その人も…亡くなったそうだ。」
璃子はそのまま力が抜けてしまった。
「璃子?知り合いか?その人を知ってる?」
雅之の問い掛けに茫然としている璃子に警察官が話しを聞こうと近付いた。
「たろーさんは?どこ?」
「隣の病室に…ご家族が分からなくて。」
警察官が言った。
「たろーさんは、家族はいません。」
璃子はポツリと言うとヨロヨロと立ち上がり、隣の病室に向かった。
病室に入ると、泣きながら山田にしがみ付いた。
山田も母親同様に幸せな顔をしていた。
「一体、どうして…なぜ?」
璃子は半狂乱になって泣いていた。
あまりに璃子が暴れ泣き叫んでいたので、璃子を心配した医師が父親の雅之の許可を得て、鎮静剤の注射をした。
暫くすると璃子は大人しくなり、椅子にグッタリと座り込んだ。
「轢かれたの?」
「いや…助手席に…乗っていた…らしい」
「助手席?え?誰の?」
「パパの知らない人だ。なんでその人の車に乗っていたのか…」
「え?どこで?誰と?ちゃんとして、パパ!」
「夜景が見えるあの、丘の上から車で落ちたんだ。ん…山…山田…太郎?とかいう人と…」
「え?山田?太郎?その人は?その人は無事なの?」
「その人も…亡くなったそうだ。」
璃子はそのまま力が抜けてしまった。
「璃子?知り合いか?その人を知ってる?」
雅之の問い掛けに茫然としている璃子に警察官が話しを聞こうと近付いた。
「たろーさんは?どこ?」
「隣の病室に…ご家族が分からなくて。」
警察官が言った。
「たろーさんは、家族はいません。」
璃子はポツリと言うとヨロヨロと立ち上がり、隣の病室に向かった。
病室に入ると、泣きながら山田にしがみ付いた。
山田も母親同様に幸せな顔をしていた。
「一体、どうして…なぜ?」
璃子は半狂乱になって泣いていた。
あまりに璃子が暴れ泣き叫んでいたので、璃子を心配した医師が父親の雅之の許可を得て、鎮静剤の注射をした。
暫くすると璃子は大人しくなり、椅子にグッタリと座り込んだ。