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第8章 Tomorro is another day

暫くいると、スマホに着信があった。

父親からだった。

「美枝子が…ママが事故に…」
璃子は驚いた。

「ママが？で？」

「容態は…とにかく…市民病院に…来れるか？」

璃子は慌てて走った。

憎かったが、死んで欲しいと思ったけど
いざとなると、無事でいて欲しいと願っていた。

山田のマンションから歩けば20分程の距離に病院がある。
そこを一心不乱に走っていた。

「ママ、ママ…」

璃子は病院の裏口の受付に入り、母親の事を尋ねた。
すると病室を教えてくれ、エレベーターが到着するのが待てなく、階段を走り上った。

病室の外で父親は警察官と話しをしていた。

璃子はドキドキしながら父親に近付くと、璃子に気付いた父親は璃子を抱き締めた。

「ママは？ママは？」

雅之は嗚咽した。

璃子は雅之の手を振りほどき病室に入ると、美枝子はベッドで眠っていた。
「なんだ…ママ、大丈夫だったのね。こんなに幸せな顔をして、どんな夢を…ママ？」

眠っているように見えたが、様子が変だった。

「ママ？起きて！パパ？ママは薬で眠ってるの？」
雅之は泣き顔だった。

「パパ？何？何で泣いてんの？」
璃子は、泣き顔の父親に泣きながら質問していた。