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第7章 Scene.06

　
　目が覚めたら白い天井。

　背中に柔らかい感触。

　そして、あの正義感押し付け男に赤面女。

「い、いやぁ。助けなきゃと思って」

　頭をポリポリ掻いてる男。

　最後までヤれたから良いけど。

　アレこそ途中で邪魔をされてたら、どうしてたか分からない。

「あ、そう」

「ちょ、ちょっとおっ。道端に裸で倒れてたのを助けたんだからねっ？」

　屋外階段に居たはずなのに…。

　それに、助けてくれと言った覚えは無いけど。

　押し付けがましい。

「まぁ、ありがとうね」

　それでも、助けて貰ったなら、礼は言っておくべき。

　邪魔されてたらキレてるトコだったけど。

「い、いやぁ」

　にっこりしたら、顔を赤くさせてる男。

「ちょ、ちょっとアンタっ」

　気に食わなさそうに憮然とする女。

「な、何だよ!?　ちょ、ちょっと照れただけじゃないかっ」

「アンタ、女にデレデレしすぎなのよっ」

「そんな事無いよっ。第一、関係ないだろっ」

「関係なく………ないわよ…」

「…夫婦喧嘩は他でやってくれるかしら？」

「夫婦じゃないっ」

「夫婦じゃありませんっ」

　声揃ってるし。