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びっちカノジョ 【1期目】
第15章 Scene.14
 
 再び目を開けたエリスに四人は表情を綻ばせる。

「…アンタ……生きて…たんだねぇ」

 焦点の定まらない瞳で辛うじてクチを開くエリス。

「ヤバかったっスけどっ。何か…唇に触れたのがあって……それから暫く横になってたら…体が動くようになっ」

「そりゃ、良かった…わね」

「てか、ムリして話すんじゃ無いわよっ。あ、アンタの方が…」

「あら…アンタも……居たのね」

「アカネ…だけじゃないよ」

 シュウとリュウジの存在も感じたエリス。

 しかし、その瞳に二人の姿が映り込んでいるのかは定かでなかった。

「アンタたち……こんなトコまで……そんなにアタシのカラダ………ンクゥッ………」

 苦悶の表情を浮かべ、エリスの言葉は続かない。

「あ、姐御っ。い、今、治療出来るヤツ」

「…ちょっと……アタシ………眠くなって………」

「おいおいっ。アンタ、こんなんでヤられるタマじゃねぇだろっ」

「当たり前…じゃない……てか……アンタ…相変わらず……影…薄いわよ…」

 こんな場面でも、リュウジの扱いは酷かった。

「ちょ、姐御っ、そんな事言ってる」

「……それじゃ………」

 汚されたカラダを横たえていたエリス。

 最後にうっすらと笑みを浮かべれば、そのカラダは一瞬にして脱力した。





「………おやすみ………」





【End】
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